北海道缶詰協会について
会長挨拶
本会は昭和27年(1952年)、北海道における缶詰産業の進展、内外市場の動向や生産内容の変化に適応するために「北海道缶詰工業協同組合」として設立されました。その後、北海道缶詰の生産から流通、さらに品質、安全性、各種技術にわたる諸懸案の解決によって国内市場はもちろんのこと、広く海外とのかかわりも含め、北海道缶詰業の基本を確固たるものにしてゆくことが必要となってきました。そこで、北海道缶詰工業協同組合設立当初の趣旨と現状の間に大きな差異が生じてきたことから、北海道缶詰工業協同組合休会とし、その趣旨を生かしつつ、関係業界が相携えて北海道の缶詰産業の将来に対処するために平成2年(1990年)「北海道缶詰協会」が発足し、現在に至っています。
缶詰食品は歴史が古く、製造原理は今から約200年前の1804年にフランス人のニコラ・アペールによって考え出されました。我が国では明治4年(1871年)に長崎県でイワシの油漬缶詰が作られたのが始まりで、その後明治10年(1877年)に北海道に日本初の缶詰工場が建設され、さけ缶詰が製造されました。明治大正期は、かに缶詰と共に欧州への輸出が拡大、第二次世界大戦後は世界各地への輸出が増加、日本の戦後復興に大きく貢献しました。近年では農・水産物・果実など種類も増え、ご家庭で手軽に利用できる点はもちろん、保存食、緊急食としても高く評価されるとともに、容器の缶・ビンは資源として高い回収率を誇り、環境にもやさしいSDG,sな食品として再評価されています。
この長期保存を維持するためには高い製造技術が必要となります。本会では高品質で安全な製品を製造・販売できるよう技術者育成のための講習会や研究会を行い支援しており、また普及啓発活動を通じ、多くの方々に北海道の缶詰の良さをご理解いただく事業を実施しています。北海道内における缶詰食品産業界相互の連携を強化、缶詰用原料の安定確保、缶詰製造技術の向上、それらに伴う人材養成、缶詰需要の開拓拡大施策、必要な情報収集等を行ない、缶詰食品産業の振興のために必要な事業を積極的に推進することにより、北海道道内の缶詰食品産業の振興を図り、その経営の安定及び合理化を期し、もって北海道経済の発展に寄与することを目的に各種活動に取り組んでいます。皆様方の広範囲なご要望に応えていけるよう尽力いたしますので、ご支援をよろしくお願いいたします。
北海道缶詰協会
会長 福貴迫 芳郎
経緯
- 昭和27年(1952年)に「北海道缶詰工業協同組合」が発足
- 平成2年(1990年)に「北海道缶詰工業協同組合」を休会とし、「北海道缶詰協会」を設立
会員 (2024年現在)
- 正会員:9社
- 賛助会員:5社
目的
- 北海道内における缶詰食品産業界相互の連携強化・缶詰原料の安定確保
- 缶詰製造技術の向上とそれにともなう人材育成
- 缶詰需要の開拓及び拡大
- 北海道内の缶詰食品産業の進行を図り、その経営の安定化及び合理化により北海道経済の発展に寄与する
- 行政庁、関係機関に対し缶詰食品業界の総意の取りまとめ、請願、陳情、意見、助言等の実施
活動内容
巻締管理講習会の開催
殺菌・品質管理講習会の開催
北海道缶詰協会研究会並びに市販缶詰・レトルト食品開缶展示会の開催
道産缶詰フェアの開催
表彰
- 第34回食品産業優良企業等表彰(主催者:財団法人 食品産業センター)
農林水産省食料産業局長賞(団体部門)受賞 (平成25年3月1日)
役員名簿
役職名 | 部会名 | 氏名 |
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会長 | 販売部会 部会長 | 福貴迫 芳郎(株式会社マルハニチロ北日本) |
副会長 | 技術部会 部会長 | 河北 康明(クレードル興農株式会社) |
理事 | 山本 成徳(ゴールドパック株式会社) | |
髙岡 一朗(株式会社マルユウ) | ||
監事 | 戸部 謙ルイス(日本食品製造合資会社) |